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学問の大禁忌は作輟なり。或は作し或は輟むることありては遂に成就することなし。故に片時も此の緩がせなくするを、その志を持すると云う。(吉田松陰、「講孟箚記」安政二年七月二十六日)
父親というもの(ヘッセ『シッダールタ』)
2009年10月18日 (日) | 編集 |
シッダールタ (新潮文庫)シッダールタ (新潮文庫)
(1971/02)
ヘッセ

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ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』(高橋健二(訳)、新潮文庫)

夏に「文庫・新書を3冊買うと15%オフ!」という生協のフェアがあり、よっしゃ買ったろ、と本を注文してみたら、そのうち一冊が平凡社ライブラリで店員さんいわく「これは文庫じゃないんですよ~、サイズは(殆ど)文庫なんですけどね~」と。
それで急遽近くにあったもので、安いのを!と選んだのがこれだった。

面白かった。
シッダールタが父親になり、息子との不和を嘆く場面、そして過去に自分が自分の父に対してとった同じような態度を振り返る場面が、とても印象深かった。

ヘッセの本は、昔いくつか読んだことがあるけれど、今また読み返すと新しい感覚が得られるのかな。

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ドラキュラは生きてたのか(武藤浩史『「ドラキュラ」からブンガク』)
2008年09月27日 (土) | 編集 |
『ドラキュラ』からブンガク―血、のみならず、口のすべて (慶應義塾大学教養研究センター選書)『ドラキュラ』からブンガク―血、のみならず、口のすべて (慶應義塾大学教養研究センター選書)
(2006/04)
武藤 浩史

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武藤浩史『「ドラキュラ」からブンガク 血、のみならず、口のすべて』(慶應義塾大学教養研究センター選書、2006/3)

ドラキュラというブンガクサクヒンを研究する面白さは、丹治愛の『ドラキュラの世紀末 ヴィクトリア朝外国恐怖症の文化研究』を読んで知った。その丹治愛の本が、ヴィクトリア朝時代の大英帝国の様相をテーマとしているなら、こちらの武藤氏の本は口(←四角じゃなくてクチね)を切り口に音声メディア、セクシュアリティ、アイルランド大飢饉(1946-1952年頃)を論じようとした本といえる。
はっ。口を切り口。…あー、くだらん。


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愉悦(柴田元幸ほか『文学の愉しみ』)
2008年08月01日 (金) | 編集 |
柴田元幸、沼野充義、野崎歓
『文学の愉しみ』(放送大学教育振興会、2008/03)


あーもう、読んでから何ヶ月経ってるんだろ。
NHKのこの講座、面白かったんだろうな。
基本的に柴田(米・英)、沼野(露・東欧)、野崎(仏)の三先生方の講義で、あいだあいだにゲストとして日本人作家を呼んで、という形。

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文学者(富山太佳夫『文化と精読』)
2008年07月22日 (火) | 編集 |
文化と精読―新しい文学入門文化と精読―新しい文学入門
(2003/09)
富山 太佳夫

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富山 太佳夫 (著)
『文化と精読―新しい文学入門』(名古屋大学出版会、2003/09)

今年こそは夏バテか。だ、誰か私にウナギを…。

中身が濃い本なので感想書くのが難しい。
まだ理解がおいつかない(おぼえきれない)し。
著者はイギリス文学者。たぶん近代が主なんだろう。
富山、冨山、どっちなのか。
(それにしても、近代日本文学研究でこんなすごい学者はいるのかね?)


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絶望の責任感(竹内好『魯迅』)
2008年07月15日 (火) | 編集 |
魯迅 (講談社文芸文庫)魯迅 (講談社文芸文庫)
(1994/09)
竹内 好

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竹内好(著)
『魯迅』(講談社文芸文庫、1994/09)

昭和18年(1943)、著者が戦争に召集される直前に書いたもの。

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継ぎ目、郷愁(沼野充義『徹夜の塊 亡命文学論』)
2008年06月08日 (日) | 編集 |
徹夜の塊 亡命文学論徹夜の塊 亡命文学論
(2002/02)
沼野 充義

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沼野 充義 (著)
『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社、2002/02)

「本書は、主としてロシア東欧の亡命作家をめぐって筆者がこの十数年にわたって書いてきた文章をまとめて再構成したものである」(3頁)。
知らない作家や詩人が沢山。でも面白く読めるのは、著者の広い視野と深い言語への愛情ゆえだろうか。
扱われている主要地域であるロシアと東欧(最近は中央ヨーロッパというのか)の言語といえば、少しあげるだけでもロシア語、チェコ語、ポーランド語。それにフランス語、ドイツ語、イディッシュ等々たくさん。ロシア…というより旧ソ連内だけでも、チュヴァシ語、キルギス語、チュクチ語(これは1931年に文字が導入されたばかりらしい)等、「ロシア文学」の範囲を考えるのも大変だ。
亡命ということでアメリカ文学や英語との関わりも考えなきゃならん。ひー。


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ニプ島≠ニッポン(沼野充義『徹夜の塊 ユートピア文学論』)
2008年05月24日 (土) | 編集 |
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Turtle Mountain、Bridge Book
2008年04月20日 (日) | 編集 |
図書館へ行ったついでに、そのまた近くの本屋で立ち読み。

【1冊目】
ドストエフスキー―謎とちから (文春新書 604)ドストエフスキー―謎とちから (文春新書 604)
(2007/11)
亀山 郁夫

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亀山 郁夫 (著)
『ドストエフスキー―謎とちから』(文春新書、2007/11)

前半はすっとぱして、最後のスメルジャコフの父親のあたりから立ち読み。
これが面白い!
スメルジャコフの父親の推測もなんだけれど、続編として予想されたはずの皇帝暗殺についての話も「おおーう」と。
同じ亀山郁夫氏の『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』(光文社新書)も読んでみたくなった。

ちなみに、この人の新訳カラキョウ(って略すのが流行なの?)は未読。


【2冊目】
人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書)人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書)
(2002/12)
橋本 治

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橋本 治 (著)
『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(ちくま新書、2002/12)

こっちは前半分だけ立ち読み。
美しさ、ではなくて、美しい、というのがポイント。
自分が「美しい」と感じる対象は、自分には関係のない、利害関係のない存在で、それをその無関係さを含めてまるごと受容するのが「美しい」の中身…そういったことらしい。

けれども、たしか『三島由紀夫のレター教室』には「利害」として「一、大金」「二、名誉」「三、性欲」「四、感情」ってあった。
最後をどうすりゃいいんだろう。

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長くかかった(岡真理『棗椰子の木陰で』
2007年07月27日 (金) | 編集 |
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