モンドの読書日記

都内の某大学へ通う学生による、日本や海外の文学関連書籍を中心とした読書記録。

最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)
(2001/09)
石原 莞爾

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石原 莞爾 (著)
『最終戦争論』(中公文庫BIBLIO20世紀、2001/09)

昭和15年、だから1940年の講演。
出だしの、フランス革命時の横隊戦術から散兵戦術へ、持久戦争から決戦戦争への変化の説明で、引き込まれてしまった感がある。そこからまた第一次「欧州」大戦で持久戦争になった(戻った)という話も。
なお解説は、先日の『北一輝論』の松本健一氏。

水木しげる(著)
『河童の三平(全)』(ちくま文庫、1988/06)

これも、もとは貸本だったとのこと。
ちくま文庫の題には「(全)」とついているけれども、いくつか収録されていない話もあるみたい。

次に何が起こるか分からない…いや、違うな、次に「何を目的とすることになるのか」分からない、そんなワクワク感がある。
でもそれって、人生と同じ?

戦時期日本の精神史―1931‐1945年 (岩波現代文庫)戦時期日本の精神史―1931‐1945年 (岩波現代文庫)
(2001/04)
鶴見 俊輔

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鶴見 俊輔 (著)
『戦時期日本の精神史―1931‐1945年』(岩波現代文庫、2001/04)

1979年9月13日から、1979年12月6日まで、著者がカナダのマッギル大学(ケベック州モントリオール市)で行なった講義の記録。だからもとは英語。
講義自体は1980年4月まで行なわれて、それは『戦後日本の大衆文化史―1945‐1980年』にまとめられてる(んだったと思う)。

小林秀雄―近代日本の発見 (再発見日本の哲学)小林秀雄―近代日本の発見 (再発見日本の哲学)
(2008/03)
佐藤 正英

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佐藤 正英 (著)
『小林秀雄―近代日本の発見』(講談社、2008/03)

「再発見日本の哲学」シリーズ。
実は他にも買ったり、借りてたり。

「(…)在りようで現出した」(7頁)とか、「希求してやまなかった」(10頁)とか、「現存する自己に回折する」(22頁)とか、ああ、きました、きましたねといった感じでした。どうも私には、腰のあたりがむずむずとしてしまう感じだ。一応、読み進めていくうちに少し慣れてはくるのだけれど。
狂気と王権 (講談社学術文庫 1860)狂気と王権 (講談社学術文庫 1860)
(2008/02/07)
井上 章一

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井上 章一 (著)
『狂気と王権』(講談社学術文庫、2008/2/7)

単行本は1995年。
待てば海路の日和あり。入手し易い文庫になってくれました。

前半は、天皇を狙う・襲う、いわゆる「テロリスト」側について。
彼(女)らの処分をめぐって、その時代における不敬罪の有無等と狂気のレッテル貼りとの傾向が、島津ハルや難波大助、田中正造、津田三蔵といった具体例をあげながら考証されている。
「精神的に欠陥があって無罪」という現在にもよく見られる結論が、どのようなニュアンスで、時の政治権力側からどのような思惑で採用されたか等の時代の流れが感じられて、恐ろしかった。
北一輝論 (講談社学術文庫)北一輝論 (講談社学術文庫)
(1996/02)
松本 健一

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松本健一(著)
『北一輝論』(講談社学術文庫、1996/02)

最後の「〈大日本帝国〉の解体と北一輝」以外は、1970-72年頃に発表された論考。
単行本で1972年、現代評論社より刊行。

まだ3分の2くらいしか読んでいないのだが、これがなかなか面白い。
北一輝について言われる「超国家主義」は、国家至上主義や帝国主義ではなくて、世界連邦のような体制をめざす意味での「超」である、と著者はみている。(ちなみに「超国家主義」の語については、丸山眞男や橋川文三の論を参照しろ、と。)

モードの迷宮 (ちくま学芸文庫)モードの迷宮 (ちくま学芸文庫)
(1996/01)
鷲田 清一

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鷲田 清一 (著)
『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、1996/01)

中央公論から1989年に出版。
サントリー学芸賞受賞(思想・歴史部門)の本だし、そうでなくても現在となっては著者も有名なのでは。
悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)
(1988/06)
水木 しげる

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水木 しげる (著)
『悪魔くん千年王国』 (ちくま文庫、1988/06)

たまには漫画でも。
これは1970-71年頃の作品らしい。

悪魔くん:
国境をとりはらいバカな戦争をなくす

トカゲオトコ(の皮をかぶった人間・佐藤―モンド注):
メシヤ なにも戦争は国境ばかりのためでなく人間の欲望がそうさせるのでしょう

悪魔くん:
そうだね 原因はいろいろあるだろう しかし地球をひとつの国にし……
バカバカしいさいげんのない欲望がどれだけじぶん自身を苦しめ そして人びとを苦しめているかを……
公害がおしえているじゃないか
国境も考えてみりゃあ 人間にとって公害のひとつかもしれない

(546ページ)



小学校二年生の松下一郎こと悪魔くんが、貧富の差のない、戦争のない、千年王国を築こうとするはなし。もう一つちくま文庫で出ている「悪魔くん」(1964年)とは、また別もの(らしい)。

悪魔くんは上に引用したようなものの考え方をしているし、にもかかわらず彼が呼び出した悪魔はまったくの悪いやつで金銭欲のために悪魔くんを騙して死に至らしめる。

千年王国を築くために、悪魔のちからが必要ってところからしてお腹にこたえる。
色々な場面で善悪や理想と現実とが交錯していて、読めば読むほど沈黙してしまう。

とにかく長い漫画だけれど、「水木さん」の思想(という語を使っていいものやら)を感じるには大変すごい一冊なのだろう。

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日本の中世国家 (岩波現代文庫 学術 173)日本の中世国家 (岩波現代文庫 学術 173)
(2007/03)
佐藤 進一

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佐藤 進一 (著)
『日本の中世国家』(岩波現代文庫、2007/03)

1983年の本。うわー。
とても有名な本らしいのだが、不勉強な私は今更ながら読みました。
そして白状すると、なんとなくの理解しかできませんでした。
そういえばこの人の『古文書学入門』も、持ってる…全然開いとらん。
本を読んでいくってのは、恥をさらしていくってことなのだな。つくづく。
北 杜夫 (著)
『マンボウ雑学記』(岩波新書 黄版 167、1981/01)

大学の図書館をふらふらしていて、ふと借りてみた。
「日本について」「お化けについて」「看護婦について」「躁鬱について」の全四章。
マンボウ博士の本を読むなんて久しぶり。

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